アロサウルス上科について(9)_カルカロドントサウルス科_カルカロドントサウルス
- 2016/10/26
- 07:47

大分、ご無沙汰しておりました。久しぶりに更新致します。今回はカルカロドントサウルスです。▼発見史 1924年、アルジェリアの大陸断層地下水層(Continental Interclaire)で2本の歯が発見され、1925年にフランス人古生物学者シャルル・ドペレ博士とJ.サヴォルニン博士によりメガロサウルス・サハリクス( Megalosaurus saharicus )と命名されました(後に同研究者達がドリプトサウルス属に変更している)。 1931年、ドイツの古...
アロサウルス上科について(8)_カルカロドントサウルス科_アクロカントサウルス
- 2016/09/17
- 02:33

・発見史 アクロカントサウルス・アトケンシス(Acrocanthosaurus atokaensis )は、1940年代初期にホロタイプOMNH10146と副模式標本OMNH10147がオクラホマ州アトカ郡にあるアントラーズ累層で発見され、1950年にオクラホマ大学のジョン・ウィリス・ストーヴァルズ博士と、当時学生であったワン・ラングストンJr博士によって記載された獣脚類の恐竜です。全長12.5mにも達した最大級の獣脚類の1つです。12.5mにも達する巨大な体躯、重...
アロサウルス上科について(7)_カルカロドントサウルス科_マプサウルス
- 2015/11/29
- 02:42

マプサウルス・ロゼアエ( Mapusaurus roseae )はアルゼンチンで発見されたカルカロドントサウルス科の超大型獣脚類で、ギガノトサウルス( Giganotosaurus carolinii )に最も近縁とされる恐竜です。 名前の響きは何となく滑稽ですが、その名は原住民マプチェ族の言葉で『大地』を意味しており、『大地のトカゲ(あるいは地球のトカゲ)』というスケールの大きな恐竜です。種小名は発見された地層がバラ色をしていた事と、発見...
アロサウルス上科について(6)_アロサウルス科_サウロファガナクス
- 2015/06/11
- 22:30

サウロファガナクスは、1931年~1932年にオクラホマ州シマロン郡で採取された部分的な化石に基づき、ジャーナリストのグレース・E・レイ氏によって1941年にサウロファグス・マキシムス(Saurophagus maximus_「最大級の爬虫類を喰らう者」の意)と命名された恐竜です。アロサウルス・フラジリスとの比較。上がサウロファガナクス。 この標本は1995年にダニエル・チューレ博士によって再調査されました。含まれていた部位は頭骨の一部...
アロサウルス上科について(5)_アロサウルス科_アロサウルス_5
- 2015/06/06
- 15:59
ダラダラとアロサウルスについて書いてきましたが、後は胡散臭い種類をチョロっと紹介して終わり。◆アロサウルス・ルーカシ(Allosaurus lucasi) 2014年にカンザス州のフォートヘイズ州立大学のセバスチャン・ダルマン博士らによって記載された新種で、ニューメキシコ州自然史科学博物館のスペンサー・ルーカス博士に献名されたものです。 ホロタイプ(YPM VP57589)はコロラド州モンテスマ郡マクエルモ峡谷から発見された部分的な...