ギガントスピノサウルス
- 2015/01/04
- 03:02

新年明けましておめでとうございます。年明け一発目、行ってみよー。 ギガントスピノサウルス・シチュアネンシス(Gigantspinosaurus sichuanensis)は中国四川省自貢市の仲権郷という場所で1985年に発見され、1986年に報告されましたが、当初はトゥオジアンゴサウルスの標本と誤認されていました。後の1992年に、自貢恐竜博物館の欧陽輝研究員により短報が出され、この際に肩部の棘(肩甲骨側部とげ_parascapular spine)が非常に...
ケントロサウルス
- 2014/12/30
- 23:59

ケントロサウルス・アエティオピクス(Kentrosaurus aethiopicus)は1907年にタンザニア(当時はドイツ領東アフリカ)のテンダグル・ヒル(このテンダグルという地名は、地元のWamwera族の言葉で「急な坂」という意味だそうです。テンダグル累層はジュラ紀後期のキンメリッジ期~チトン期前半の地層と考えられ、およそ1億5200万年前とされます。)で発見された剣竜で、ベルリンの古生物学者ヴェルナー・ヤネンシュ博士とエドウィン・...
トゥオジアンゴサウルス
- 2014/12/30
- 03:05

トゥオジアンゴサウルス・ムルティスピヌス(Tuojiangosaurus multispinus トウジャンゴサウルス、トゥオジャンゴサウルス、トウチャンゴサウルスなど、表記のゆれあり)は1974年に中国四川省自貢市でダムの建設途中に発見され、1977年に董枝明博士らにより記載された大型の剣竜で、全長約7mになりました。名前の由来は、属名は中国の沱江(だこう_ピンインでTuo Jiang)という大きな川から、種小名はラテン語で〝沢山の棘″とい...
剣竜類について
- 2014/12/29
- 01:18
ステゴサウルスの仲間を紹介する上で、剣竜類がどんな動物であったのかサラっと解説してみたいと思います。▼剣竜類とは 剣竜類(ステゴサウリア)は1887年にオスニエル・チャールズ・マーシュ博士によりステゴサウルスを含む科として設立された分類単位で、共通して持っている特徴としては、「体の軸に対して平行な位置に列状の皮骨板または棘を持つ」、「他の恐竜が持っている脊椎を固める為の骨化した腱を持っていない」、「胸腰椎(...
ステゴサウルス(2) 装飾品の使い道等、生態
- 2014/12/27
- 15:36

ステゴサウルスやその他の剣竜類の派手な装飾はどんな役割があったのでしょうか。一般的には背中を守る鎧と言われています。ロバート・バッカー博士はプレートを動かす事ができ、横方向から来る敵に対してはプレートを倒して対応したと唱えています。また、化石を調べると、その表面に沢山の血管の痕が残っている為、ゾウの耳の様に熱を放出するラジエーターとして機能したという説もあります。また、血管が沢山通る事から、血液...