幻獣の名を冠する恐竜シリーズ1 ハルピミムス
- 2015/01/31
- 02:33

恐竜の中には幻獣の名を持つものが結構います。そんな子達を紹介するコーナー。 ハルピミムス・オクランドニコヴィ(Harpymimus okladnikovi)は、1981年にモンゴルのドンドゴビ県でソ連・モンゴル共同調査隊により発見された化石をもとに、1984年にモンゴルの古生物学者リンチェン・バルスボルド博士とアルタンゲレル・ペルレ博士により記載されたダチョウ恐竜です。 発見された地層は、Wikipediaではシンネフドゥグ層(1億3600万~...
ティラノサウルス科
- 2015/01/30
- 00:00

ティラノサウルス科は、白亜紀の後期(カンパニア期8000万年前~マーストリヒト期6650万年前)に生息していた、その時代ごとの最大最強の肉食恐竜達です。現在命名されているものには、ティラノサウルス、タルボサウルス、ズケンティランヌス、ダスプレトサウルス、アルバートサウルス、ゴルゴサウルス、ナノティランヌス、リトロナクス、ビスタヒエヴェルソル、テラトフォネウス、ナヌークサウルスがありますが、他にも非公式で...
カスモサウルス亜科
- 2015/01/25
- 11:05

カスモサウルス亜科は、セントロサウルス亜科と並ぶもう1つのケラトプス科の系統です。特徴としては、長く後ろに張り出したフリル、長大な目の上の角(上眼窩角)が挙げられます。現在までに20属以上が知られています。最初にトリケラトプスが発見されてから凡そ130年弱経ちますが、2000年代に入ってから命名ラッシュが起き、知られている属の7割は2000年以降に命名されました。上の絵だと、こんな感じ。 トリケラ...
セントロサウルス亜科
- 2015/01/23
- 23:53

絵を描くのに使っているソフトでできる事を試す為に色々やっていて、出来たのがこの絵です。上からアルベルタケラトプス、セントロサウルス、コロノサウルス、ルベオサウルス、ナストケラトプス、シノケラトプスです。セントロサウルス亜科というのは、トリケラトプスの仲間であるケラトプス科の中の大きな2つの系統の1つで、セントロサウルスやスティラコサウルスが有名です。※もう1つの系統はカスモサウルス亜科で、トリケラトプ...
妖怪とかも好き
- 2015/01/22
- 22:40

恐竜が好きになったきっかけって、多分小さい頃に見たウルトラマンの怪獣だと思うんです。恐竜好きで怪獣好きなマニアな方は多いし、実際、ゴジラが好きだから恐竜学者になった先生もいます。んで、そんな人からかけ離れた姿をしているモノに憧れがあるらしく、妖怪や怪物、神様や悪魔みたいな所謂モンスターも大好きなんですね。だから一番好きなゲームは真・女神転生シリーズだったり。恐竜の中にもそういうモンスターの名前を冠...
エドモントサウルス(4)
- 2015/01/16
- 01:31
エドモントサウルスの説明にちょいちょい出て来た他の恐竜達について、ちょこっと紹介。▼トラコドン 1855年、地質学者フェルディナンド・ヘイデン博士がネブラスカ準州のジュディスリバー累層で集めた歯の化石を、フィラデルフィア自然科学アカデミーのジョセフ・ライディ博士に送ったところ、1856年にライディ博士はこれらの歯の内2本に基づいてトラコドン・ミラビリスTrachodon mirabilis (属名は「粗い歯」、種小名は「奇妙な」、...
エドモントサウルス(3)
- 2015/01/14
- 09:30

エドモントサウルス・アンネクテンスの成り立ちについて。エドモントサウルス・アンネクテンスの全身骨格エドモントサウルス・アンネクテンスのミイラ化石1891年、ジョン・ベル・ハッチャー博士によりワイオミング州コンバース群のランス累層から2体のほぼ完全な鳥脚類の化石が発見され、1892年にチャールズ・マーシュ博士によりクラオサウルス・アンネクテンス(属名は「壊れたトカゲ」、種小名は「結合」の意味)として記載された。⇒1902...
エドモントサウルス(2) アナトティタン消滅
- 2015/01/11
- 22:43

アナトティタン・コペイとされたAMNH5730の頭骨のキャストあんまりにも入り組んでいて理解するのもやっとな状況。箇条書きが精いっぱいです(;´Д`)1882年、サウスダコタ州ブラックヒルズ北にあるモロー川付近のランス累層から平べったい頭と広い嘴を持ったほぼ完全なハドロサウルス類の化石が発見され、1883年にエドワード・ドリンカー・コープ博士によりディクロニウス・ミラビリスDiclonius mirabilis(二重の芽という意味)と命名され...
エドモントサウルス(1)
- 2015/01/06
- 08:17

エドモントサウルスはカナダのアルバータ州で発見され、1917年にローレンス・モリス・ランベ博士により模式種エドモントサウルス・レガリス(Edmontosaurus regalis)が記載されました。現在ではもう1種、E..annectensが確認されています。エドモントサウルス・アンネクテンスの記載には非常に複雑な経緯があったそうですが、ちょっと複雑すぎるので、その辺の話はまた今度。 エドモントサウルスではミイラ化した化石が複数発見されて...
ギガントスピノサウルス
- 2015/01/04
- 03:02

新年明けましておめでとうございます。年明け一発目、行ってみよー。 ギガントスピノサウルス・シチュアネンシス(Gigantspinosaurus sichuanensis)は中国四川省自貢市の仲権郷という場所で1985年に発見され、1986年に報告されましたが、当初はトゥオジアンゴサウルスの標本と誤認されていました。後の1992年に、自貢恐竜博物館の欧陽輝研究員により短報が出され、この際に肩部の棘(肩甲骨側部とげ_parascapular spine)が非常に...