アロサウルス上科について(5)_アロサウルス科_アロサウルス_1
- 2015/05/24
- 23:23

アロサウルス上科の花形スター、アロサウルスについて。羽毛ありの想像図。もっと全身が覆われていたかもしれません。 アロサウルス(Allosaurus_異なったトカゲ)は、1877年にオスニエル・チャールズ・マーシュ博士によって命名された恐竜で、模式種はアロサウルス・フラジリス(A.fragilis_ギリシャ語で「脆い」の意)です。発見された部位は椎骨、肋骨、歯等(YPM1930、コロラド州のガーデン・パーク採掘場で発見されたもの)、...
そういえば
- 2015/05/22
- 00:45

先日、地元で開催された福井県立恐竜博物館コレクション展で、今年の夏に福井県立恐竜博物館で開催されるイベントのフライヤーが置いてあったんです。それによりますと、タイ、ラオス、中国など、アジアの恐竜にスポットを当てた特別展になるそうです。フライヤーには山本匠画伯のイクチオヴェナトルが描いてありまして、今回の特別展に来日するそうです。この恐竜はラオスで見つかったスピノサウルス類で、ラオス国外での展示は初...
変な翼 イー・チー
- 2015/05/17
- 07:28

以前にさわりだけ紹介してたイーについてもうちっと詳細を見てみようと調べてみました。 イー・チー( Yi qi )は、山東天宇自然博物館が購入した、中国河北省のジュラ紀後期の地層(Tiaojishan形成、バトン期~オックスフォード期、おおよそ1億6770万年前~1億5570万年前)から2007年に発見された完全な上半身の化石に基づいて、徐星博士らにより2015年に記載された恐竜です。この名前はイー=中国語で翼、チー=中国語で奇妙な・...
アロサウルス上科について(4)_メトリアカントサウルス科_シンラプトル
- 2015/05/10
- 19:22

怒涛のメトリアカントサウルス科シリーズ第3弾、シンラプトル。現在では2種が確認されています。▼シンラプトル・ドンギ(Sinraptor dongi ) 1987年にカナダ/中国共同遠征隊(CCDP)により、中国、新疆ウイグル自治区で発見された全長約7.6mの典型的な肉食恐竜で、前脚と尻尾の一部を除くほぼ全身が見つかっています。1994年にフィリップ・カリー博士らにより記載されました。属名は「清王朝の盗賊」の意味、種小名は董枝名(ドン・ジ...
アロサウルス上科について(3)_メトリアカントサウルス科_ヤンチュアノサウルス
- 2015/05/10
- 01:33

新種のニュースやらイベントレポやらで先延ばしてたシリーズ再開。今回はメトリアカントサウルス科中、最も有名と思われるヤンチュアノサウルスについて。▼ヤンチュアノサウルス・シャンヨウエンシス(Yangchuanosaurus shangyouensis) 1977年に中国、四川省の氷川区でダム建設中に発見され、1978年に董枝明(ドン・ジーミン)博士らにより記載されました。属名は広東省の陽春市に因み、種小名は発見地の氷川区に因んでいます。 非...
チレサウルス
- 2015/05/08
- 09:54

先日紹介した話題のチレサウルス(Chilesaurus diegosuarezi )です。とりあえず、新種は描いてみたくなりますよね。丸っこい頭、長い首・胴・尻尾、あまり長くない前脚など、全体的なフォルムが古竜脚類のアンキサウルス等に似ている気がします。後に植物食に移行した獣脚類であるオルニトミモサウルス類やオヴィラプトロサウルス類が長い腕を持っているのとは対照的に、腕が短めなのが気になります。...
福井県立恐竜博物館コレクション_その4
- 2015/05/04
- 18:35

最後はメインの大型獣脚類。バリオニクス。見るのは2回目なんですが、このフォルム、たまりませんなぁ。頭から尻尾まで、全身がスレンダー。体サイズは大きいものの、アロサウロイド等に攻撃されると弱かったかも。アクロカントサウルス。デカい!!アロサウロイドは、比較的頭部が小さいですが、カルカロドントサウルス類では頭部の体に対するサイズが大きくなって、ティラノサウルス類に似てきますね。しかし、正面から見ると、テ...
福井県立恐竜博物館コレクション_その3
- 2015/05/04
- 17:51

続いて肉食ゾーン。アウカサウルス。保存状態の良いアベリサウルス類。いつも思うのは、首が長すぎないかという事。タルボサウルス。キャプションを見ると、ティランノサウルスよりも左右の下顎(歯骨の事か?)の関節具合がしっかりしているとの事。以前もタルボサウルスの記事で書いたけど、ティタノサウルス類を襲う為の適応かも。ドロマエオサウルス。これも何度か見た事あるキャストだけど、躍動感のあるポージングになってて...
福井県立恐竜博物館コレクション_その2
- 2015/05/04
- 14:17

続き。チンタオサウルス。頭に突き出た1本の突起が論争を呼んできた本種。最近では、より大きなトサカの一部であったとされています。キャプションでは、既にその旨が記されており、さすが恐竜博物館を名乗るだけあるなぁ、と実感。バクトロサウルス。よく、名前の意味が「バクトリア(古代都市の名前)のトカゲ」と間違われてしまうバクトロ君。本当は「トゲのあるトカゲ」という面白みに欠ける名前だそうです。ブラキロフォサウ...
福井県立恐竜博物館コレクション_その1
- 2015/05/04
- 14:01

何とか開催期間中に休みが取れたので、行ってきました。会場に入るとまずはカマラサウルスの幼体がお出迎え。この標本、何度か見た事がありましたが、以前は「カマラサウルスの一種」とされていました。キャプションを見ると「C.レントゥス」となっていたけど、同定されたのかな?続いてステゴサウルス。S.ステノプス。頭骨がもちっとリアルならなぁ・・・お馴染みのフクイサウルス&フクイラプトル。お次はタラルルス。体サイズの...