アロサウルス上科について(7)_カルカロドントサウルス科_マプサウルス
- 2015/11/29
- 02:42

マプサウルス・ロゼアエ( Mapusaurus roseae )はアルゼンチンで発見されたカルカロドントサウルス科の超大型獣脚類で、ギガノトサウルス( Giganotosaurus carolinii )に最も近縁とされる恐竜です。 名前の響きは何となく滑稽ですが、その名は原住民マプチェ族の言葉で『大地』を意味しており、『大地のトカゲ(あるいは地球のトカゲ)』というスケールの大きな恐竜です。種小名は発見された地層がバラ色をしていた事と、発見...
恐竜博2016
- 2015/11/22
- 21:45

来年、科博で恐竜博が開催されるそうです。既に色々で情報が出ているのでご存知の方も多いと思われます。メインの展示として、ティラノサウルスの【スコッティー】と、【短足復元のスピノサウルス】が来るようです。スコッティーはカナダのサスカチュワン州で発見されたティラノサウルスで、『恐竜博2005』で頭骨が展示されたものです。全身の65%が発見されていて、全身骨格が組まれていた様です。ロイヤル・サスカチュワン博物館に...
『生命大躍進』(7) ~破壊衝動を抑えられない~
- 2015/11/18
- 04:35

最後は、我々人類の起源です。アルキケブス_Archicebus achillesメガネザルの系統だそうです。オレオピテクス_Oreopithecus bambolii類人猿だそうです。ダルウィニス_Darwinius masillae現生のキツネザル類を含むアダピス類だそうです。復元画が可愛い。これで仕舞い。...
『生命大躍進』(6) ~熱き血潮の仲間たち~
- 2015/11/18
- 03:59

約6550万年前に巨大隕石か、地球規模の火山活動か、何かが巨大な竜たちの王国を壊滅させました。そして、熱い血を通わせた動物たちが地上を席巻する時代がやってきます。始新世中ごろの哺乳類マクロラニオン_Macroranion tupaiodon真無盲腸類という聞きなれない仲間。モグラやトガリネズミなどの仲間の様です。胃から魚の化石が出てきた例もあるそうで、色々食べてたんだなぁ。パラエオキロプテリクス_Palaeochiropteryxs tupaiodo...
『生命大躍進』(5) ~ドラゴニア~
- 2015/11/16
- 00:54

『生命大躍進』は恐竜がメインではないので、そこまで沢山の標本があったワケではないですが。それでも普段お目にかかれない様な物もありました。まずはコレ。コエロフィシス_Coelophysis bauri 科博所蔵のレプリカだという事です。昔、旧館に展示されてた物かな?どこかに3Dの組み立て骨格が展示されてるらしいので、一度お目にかかりたいものです。お次は、今回最も見たかった標本。ヤンチュアノサウルス_Yangchuanosaurus shang...
『生命大躍進』(4) ~僕らのルーツ~
- 2015/11/14
- 00:08

哺乳類を含む系統を単弓類と呼ぶそうで、これらの原始的な仲間は恐竜より古い時代に栄えたそうです。まずは、今回2番目に楽しみにしていたコレ。コティロリンクス_Cotylorhynchus romeriペルム紀前期に生息していた植物食動物で、体のサイズに対して異様に頭が小さい。ここまで不安になるプロポーションの動物って、あんまりいないですよね。ディメトロドン_Dimetrodon limbatus恐竜以外の古生物の中では知名度が高いんじゃないか...
『生命大躍進』(3) ~上陸作戦、開始~
- 2015/11/12
- 22:35

そして時代は、陸生動物たちが主役へ。アカントステガ_Acanthostega gunnari古い図鑑には必ず載ってた両生類。側線器という水中で機能する感覚器があり、主たるフィールドは水中であった模様。イクチオステガ_Ichthyostega sp.これまた"恐竜以前の動物"で必ずと言っていい程出てくる両生類。意外にもかなり歯が大きく、強肉食性を窺わせますね。最近の研究では、イクチオステガは両生類としてはメインストリームに乗れなかった子の...
『生命大躍進』(2) ~おさかな天国~
- 2015/11/09
- 16:44

魚たちの進化。一口に魚と言っても、分類学としての"魚"というのは正しくない表現の様です。リンネ式の分類で言うところの"魚綱"は、現在では自然分類群と認められず解体されてしまったとか。ドレパナスピス_Drepanaspis gemuendensisデボン紀前期の無顎類と呼ばれる魚の仲間で、まだ口に顎を持っていないそうです。復元図がキュートすぎる。最近の研究では、無顎類は現生の硬い骨を持つ魚たちとは別系統とされ、魚上綱に含めない...
『生命大躍進』(1) ~骨のない連中だ~
- 2015/11/09
- 04:53

では、展示の方を振り返ってみましょう。 先ずは生命が誕生したばかりの頃の鉱石やストロマトライトがお出迎え。 続いては、オーストラリアで発見された先カンブリア紀のエディアカラ動物群。ディッキンソニア_Dickinsonia tenuisまだまだ、動物という印象ではないですね。 カンブリア大爆発のコーナー。有名なバージェス頁岩動物群がお目見え。 ここら辺の動物たちは、皆小さくて写真が上手く撮れませんでしたので、比較的マ...
『生命大躍進』 ~名古屋場所~
- 2015/11/08
- 01:24

今年の夏、国立科学博物館で開催されていた『生命大躍進』ですが、残念ながら行く事ができませんでした。あり難い事に、本展は巡回してくれるので、10月17日から名古屋の名古屋市科学館でも開催しています。中京エリアの方も行けますね。さて、今日、行ってきた訳ですが、凄い。古生物好きとは言え、私の守備範囲はほぼ恐竜です。なので、その他の絶滅種については、あまり知らないんですが、それでもスゲぇと思う標本がズラリと揃...