スピノサウルス科_スピノサウルス(Spinosaurus)_2
- 2016/02/28
- 16:01

恐竜博2016での見どころが短足スピノサウルスということで、スピノサウルスの復元の新旧比較なんぞを。まずは、90年代より前に良く見られたゴジラ立ちの復元。 1915年にエルンスト・シュトローマー博士がスピノサウルス・アエギプティアクスを記載した際に論文に掲載された簡易的な骨格図に基づいて描いてみました。顔の雰囲気なんかは、チャールズ・ナイト御大を参考に。 80年代の図鑑に載っていたイラストは大体こんな感じでした...
時間がないからキャオワンロング
- 2016/02/20
- 00:03

ネタを仕込んでるヒマがないので、昔描いた自分でも気に入っている絵を貼って誤魔化そうのコーナー。 中生代にも当然雨が降る日もあった事でしょう。 これはキャオワンロング・カンシイ(Qiaowanlong kangxii )という中国甘粛省酒泉(ジュウチュェンと読むらしい)区で発見された竜脚類です。発見された地層は新民堡層群(Xinminpu Group)というところで、白亜紀前期アプト期~オーブ期に生息していたとされます。 名前は甘...
幻獣の名を冠する古生物シリーズ4 タニファサウルス(1)
- 2016/02/17
- 21:44

何だかんだ忙しく、久々の更新になりました。 タニファサウルス(Taniwhasaurus)はニュージーランド、南極、日本で発見されている海トカゲの1種です。ニュージーランドで発見された種はTaniwhasaurus oweni、南極の種はTaniwhasaurus antarcticus、日本の種はTaniwhasaurus mikasaensisとされ、現状3種が有効とされている様です。白亜紀後期サントン期からカンパニアン期にかけて、おおよそ8300万年前位に生息していた動物で、6m...
幻獣の名を冠する古生物シリーズ3 タラッソドロメウス(2)_元ネタ
- 2016/02/07
- 01:47

タラッソドロメウスの種小名sethiは、エジプト神話でも最も重要視される「ペリオポリスの9柱神」の1柱、セト神に由来します。セト神はSet、Seth、Setekhなど、色々な名称で呼ばれるそうですが、綴りからすると、セス_Sethが採用されたようです。悪、砂嵐、戦争などを象徴する悪神ですが、強さの象徴でもあり、太陽神ラーの船を守る軍神としての側面もあり崇拝されたそうです。 有名なエピソードでは、兄で地上の王であったオシリ...