幻獣の名を冠する古生物シリーズ5 ケツァルコアトルス(2)_元ネタ
- 2016/08/31
- 23:42

ケツァルコアトルスの元ネタは、アステカ神話に伝わる農耕の神、あるいは風の神ケツァルコアトル_Quetzalcoatlです。この名はナワトル語のケツァールという鳥と、蛇から成り、「羽毛ある蛇」といった意味になる様です。その名の通り、翼を持つ蛇の姿で表現されますが、他にも髭の長い白人の姿もとると言います。マヤにおいてはククルカンの名で知られる様です。 原初の神、トナカテクトリとトカシウアトルには4人の子供がいまし...
幻獣の名を冠する古生物シリーズ5 ケツァルコアトルス(1)
- 2016/08/24
- 06:05

1971年にアメリカはテキサス州ビッグベンド国立公園の白亜紀の地層から、当時テキサス大学オースチン学の生徒だったダグラス・A・ラーソン博士により発見されました。当初、恐竜の骨ではないかと思ったラーソン博士は指導教官のワン・ラングストン・ジュニア博士に化石を見せたところ、ラングストン博士もまた恐竜の化石であると推測したそうです。しかし、何の恐竜のどこの骨か分からなかったと言います。たまたまラングストン博士...
和泉郷土資料館
- 2016/08/22
- 00:23

福井県立恐竜博物館で【恐竜の大移動】展を見てきた帰り、和泉村(現在は大野市)の郷土資料館に寄ってきました。和泉村と言えば、1996年に日本初のティラノサウルス類の歯が出たトコロです。アマチュアの化石ハンター大倉さんが約1億3000万年前の地層から発見し、科博の真鍋博士により同定されました。やはり恐竜好きとしては見ておかないと、と以前から思っていたんですが、中々機会に恵まれず。今回は平日だった事もあり、資料...
【恐竜の大移動】展感想 オマケ
- 2016/08/16
- 09:04

やはり日本一の恐竜博物館である福井県立恐竜博物館についても触れておきたいですね。林原自然史博物館から移ってきたブラキオサウルス( Brachiosaurus altithorax )。その昔、有明にあったダイナソアファクトリーに居た子ですね。黒っぽいその姿がスゴイ威圧感があって、めちゃくちゃカッコいいです(*´ω`)こちらはアメリカから購入したというカマラサウルス( Camarasaurus sp. )。ほぼ純骨みたいですね。しかも、カマラサウ...
【恐竜の大移動】展感想 その4
- 2016/08/15
- 09:12

最後、ティラノサウルス類。ビスタヒエヴェルソル( Bistahieversor sealeyi )。右隣にティラノサウルスのスタンの頭骨がありましたが、そちらと比較すると上下に肥厚した鼻骨が良く分かります。他のティラノサウルス類より歯が多いという事ですが、下顎には歯が残ってないんですね。あと、本種は目の上に余分な開口部を持つと言いますが、そんな孔はないなぁ。眼窩がまん丸で大きいのが印象的です。リトロナクスの記載時の系統...
【恐竜の大移動】展感想 その3
- 2016/08/14
- 08:34

続いて白亜紀後期の角竜コーナー。うおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉっっっっ!!!!!!!!!ついに、つーいーにー!!!!スティラコサウルス( Styracosaurus albertensis )がキター(・∀・)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!かっけー!!スティラコ△!!!いや、まぁ、科博にも居るんですケド。アッチはほら、ホーンレットがない子だから。。。スティラコサウルスについては、こちらもどうぞ⇒過去記事お次はアケロウサウルス( Achelousaurus ...
【恐竜の大移動】展感想 その2
- 2016/08/13
- 09:30

【恐竜の大移動】展の感想、続きです。今度は白亜紀の恐竜達。中でも前期の角竜、ティラノサウルス類たちです。まずはプシッタコサウルス・ルジアトゥネンシス( Psittacosaurus lujiatunensis )。また聞いた事のない種です。実物化石だそうですが、すごく綺麗ですね。アウロラケラトプス( Auroraceratops rugosus )。何だか顔がおマヌケで可愛い(*´ω`*)最近記載されたばかりのアクイロプス( Aquilops americanus )。アメリカ...
【恐竜の大移動】展感想 その1
- 2016/08/12
- 03:48

ちょっと仕事でのストレスが蓄積しているので、気晴らしがてら福井まで行ってきました。【恐竜の大移動‐ティラノサウルス類と角竜の起源と進化‐】では、日本初公開となるティラノサウルス類や角竜が目白押しなので、行かなきゃヤバイとは思っていましたが、予想以上に素晴らしい標本が揃ってました。"ワイ将、角竜フォルダが潤う"状態です。最初は三畳紀の動物達から。コエロフィシス( Coelophysis bauri )の組み立て骨格。他に...
瑞浪市化石博物館
- 2016/08/09
- 23:33

『新・恐竜学 ~鳥になった恐竜の脳科学~』を見学した後、瑞浪市にある瑞浪市化石博物館を訪れました。瑞浪層群という1700万年前くらいの中新世の地層から発見された様々な哺乳類、魚類、貝類等の化石が展示されています。デスモスチルスとパレオパラドキシア。デスモスチルスはオスニエル・チャールズ・マーシュ博士が記載した動物ですが、最初は歯に基づいて記載されたのでどんな動物か良くわからなかった様です。瑞浪市で世界初...
『新・恐竜学 ~鳥になった恐竜の脳科学~』 感想2
- 2016/08/04
- 09:11

続きです。鳥類に繋がる系統である獣脚類について。獣脚類は、他の恐竜の系統よりも脳が発達しています。現生生物でも、捕食者の方が脳が発達しているそうです。これは、獲物を行動を上回らなければならない為だとか。目ぼしいトコロを。ユタラプトル( Utahraptor ostrommaysorum )!!中々お目にかかれないレアなブツ。ジュラシックパークのヴェロキラプトルとほぼ同じ位のサイズ。コイツと闘う気にはなれませんね。勝てる気が...