トリケラトプス(1) 発見の歴史
- 2014/10/28
- 21:32
ティラノサウルスの話を延々してきたので、今度は永遠のライバル、トリケラトプスの話をしてみようと思います。
トリケラトプスはアメリカの著名な古生物学者オスニエル・チャールズ・マーシュ博士によって1889年に記載された角竜で、命名までには結構紆余曲折があったようです。

様々な年齢層のトリケラトプス。左端はトロサウルスの頭骨だが、成長しきったトリケラトプスとみなす学説もある。
まず、最初の角竜は1872年にワイオミング州で発見された背骨と腰の骨(腸骨)とされます。この部分的な骨格は当時発見されていた植物食恐竜にしては大変大きかった事から、エドワード・ドリンカー・コープ博士によってアガタウマス(非常に驚異的なの意味)と命名されました。この段階では頭部の骨が発見されなかったので、クチバシや角、襟飾り(フリル)等の〝いかにも角竜"な部分はまったく不明でした。後の研究では、アガタウマスは恐らくトリケラトプスであろうとされていますが、背骨や腰の骨に若干の差があるそうです。
角竜の特徴の角が発見されたのは1887年で、コロラド州デンバーで角だけが発見されました。この化石を研究したマーシュ博士は、最初バイソンの角として記載しました(発見されたのは白亜紀の地層からですが、マーシュ博士は鮮新世と考えた為)。翌年、今度はモンタナ州で発見された角の化石からマーシュ博士はやっとこさ角のある恐竜に気付き、ケラトプス・モンタヌスス(モンタナの角のある顔の意味)と命名します。ここでようやく、角竜が世間的に知られる様になりました。
更に翌年1889年、より保存状態の良い化石が発見され、マーシュ博士はケラトプス・ホリドゥス(シワのある角のある顔の意味)と命名しました。この化石によって、先にバイソンのものとされた角の化石も角竜のものであると判明したそうです。マーシュ博士はケラトプス・ホリドゥスとした化石が3本の角を持っている事から、1889年内をトリケラトプス(3本の角のある顔)に改名しました。
参考文献:恐竜学最前線6 学研
トリケラトプスはアメリカの著名な古生物学者オスニエル・チャールズ・マーシュ博士によって1889年に記載された角竜で、命名までには結構紆余曲折があったようです。

様々な年齢層のトリケラトプス。左端はトロサウルスの頭骨だが、成長しきったトリケラトプスとみなす学説もある。
まず、最初の角竜は1872年にワイオミング州で発見された背骨と腰の骨(腸骨)とされます。この部分的な骨格は当時発見されていた植物食恐竜にしては大変大きかった事から、エドワード・ドリンカー・コープ博士によってアガタウマス(非常に驚異的なの意味)と命名されました。この段階では頭部の骨が発見されなかったので、クチバシや角、襟飾り(フリル)等の〝いかにも角竜"な部分はまったく不明でした。後の研究では、アガタウマスは恐らくトリケラトプスであろうとされていますが、背骨や腰の骨に若干の差があるそうです。
角竜の特徴の角が発見されたのは1887年で、コロラド州デンバーで角だけが発見されました。この化石を研究したマーシュ博士は、最初バイソンの角として記載しました(発見されたのは白亜紀の地層からですが、マーシュ博士は鮮新世と考えた為)。翌年、今度はモンタナ州で発見された角の化石からマーシュ博士はやっとこさ角のある恐竜に気付き、ケラトプス・モンタヌスス(モンタナの角のある顔の意味)と命名します。ここでようやく、角竜が世間的に知られる様になりました。
更に翌年1889年、より保存状態の良い化石が発見され、マーシュ博士はケラトプス・ホリドゥス(シワのある角のある顔の意味)と命名しました。この化石によって、先にバイソンのものとされた角の化石も角竜のものであると判明したそうです。マーシュ博士はケラトプス・ホリドゥスとした化石が3本の角を持っている事から、1889年内をトリケラトプス(3本の角のある顔)に改名しました。
参考文献:恐竜学最前線6 学研
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