幻獣の名を冠する恐竜シリーズ13 メドゥサケラトプス(3)_元ネタ2
- 2015/08/17
- 19:19
メドゥサケラトプスの種小名の元ネタ、ロキについて。
ロキは北欧神話に登場する悪神で、巨人族の血を引くが、主神オーディンと義兄弟の契りをかわし、神々と共にアースガルズに住んでいたとされます。
その姿は金髪碧眼で、とても美しいですが、変身術にも長け、様々な者に化けたと言います。時々は女性にもなったとか。凄いところでは、雌馬に変身してスヴァジルファリという巨人が飼っていた魔法の馬を誘惑し、これとの間に8本の足を持つスレイプニルをもうけたという逸話もあるそうです。スレイプニルといえば、オーディンの騎獣として有名ですね。
ロキは悪知恵に長け、悪戯を好み、神々にトラブルをもたらす存在でもありました。しかし、雷神トールと一緒に巨人族の国を冒険した際などは、ロキの機転で何度もトールのピンチを救ったとも言います。
また、ゲームや漫画などで有名な数々の武器(オーディンが持つ投槍グングニルや、トールの槌ミョッルニルなど)や魔法のアイテム(増殖する腕輪ドラウプニルなど)を小人=ドゥヴェルグ(ドワーフみたいなもん)を騙して作らせ、神々にもたらしました。この様に、ロキは元々は悪神ではなく、後に伝えられる邪悪な姿は、キリスト教の伝播によってサタンの影響を受けたのではないかとも言われるそうです。
ロキの子供たちには有名な巨大オオカミのフェンリル、大蛇ヨルムンガンド、死者の国の支配者ヘルがいます。いずれも人ではない(ヘルは一応ヒト型ですが、体が半分腐っている)ので、グレイプニルで拘束されたり、海に捨てられたり、死者の国に投げ落とされたりと、散々な扱いになっています。
ロキはオーディンの息子バルドルを殺した事で神々と袂を分かつことになります。殺害した理由がひどくて、バルドルの母が全世界の物質と生物に息子を傷つけないように依頼した際、ヤドリギだけとは契約できなかったので、バルドルは完全な不死身ではなかったことから、ヤドリギで刺してみたという事のようです。
押すなよ、押すなよと言われたので押してみた、みたいな感覚か。
それで、バルドルの弟のヘルモーズが死者の国に行き、女王ヘルにバルドルを生き返らせてくれるように懇願する訳です。ヘルは、全世界の物がバルドルの為に涙を流すなら生き返らせようと約束します。そこでヘルモーズは世界中のありとあらゆる物に泣いてくれるよう頼むのですが、女巨人のセックだけが泣かず、バルドルは復活できませんでした。セックの正体はロキが化けた姿だったそうです。この逸話ではロキの邪悪さが前面に出ていますね。
バルドル殺害が神々にばれた為、ロキは拘束されて毒による責めを受けますが、光の神バルドルが死んでしまった事でラグナロクが始まります。ラグナロクとは神々と巨人族の最後の戦いとされ、"神々の黄昏"と訳されますね。ギリシャ神話のティタノマキアみたいなもんですか。
ラグナロクが始まると、ロキとフェンリルは拘束を弾き飛ばし、巨人たちを率いてアースガルズに攻め込みます。ヨルムンガンドも海から上がってきます。この最終戦争で、ロキはヘイムダルと相打ちに、フェンリルはオーディンを飲み込むが、オーディンの息子ヴィーザルに貫かれ、ヨルムンガンドはトールに打倒されるものの毒でトールを殺し相打ちになると言います。
ロキは真・女神転生の原作である「デジタル・デビル・ストーリー」で、記念すべき悪魔召喚プログラムで最初に呼び出される悪魔です。残念ながら、私は原作を読んだ事がないのですが、いつか読んでみたいですね。
参考文献:「金子一馬 画集1」新紀元社、Wikipedia「ロキ」
ロキは北欧神話に登場する悪神で、巨人族の血を引くが、主神オーディンと義兄弟の契りをかわし、神々と共にアースガルズに住んでいたとされます。
その姿は金髪碧眼で、とても美しいですが、変身術にも長け、様々な者に化けたと言います。時々は女性にもなったとか。凄いところでは、雌馬に変身してスヴァジルファリという巨人が飼っていた魔法の馬を誘惑し、これとの間に8本の足を持つスレイプニルをもうけたという逸話もあるそうです。スレイプニルといえば、オーディンの騎獣として有名ですね。
ロキは悪知恵に長け、悪戯を好み、神々にトラブルをもたらす存在でもありました。しかし、雷神トールと一緒に巨人族の国を冒険した際などは、ロキの機転で何度もトールのピンチを救ったとも言います。
また、ゲームや漫画などで有名な数々の武器(オーディンが持つ投槍グングニルや、トールの槌ミョッルニルなど)や魔法のアイテム(増殖する腕輪ドラウプニルなど)を小人=ドゥヴェルグ(ドワーフみたいなもん)を騙して作らせ、神々にもたらしました。この様に、ロキは元々は悪神ではなく、後に伝えられる邪悪な姿は、キリスト教の伝播によってサタンの影響を受けたのではないかとも言われるそうです。
ロキの子供たちには有名な巨大オオカミのフェンリル、大蛇ヨルムンガンド、死者の国の支配者ヘルがいます。いずれも人ではない(ヘルは一応ヒト型ですが、体が半分腐っている)ので、グレイプニルで拘束されたり、海に捨てられたり、死者の国に投げ落とされたりと、散々な扱いになっています。
ロキはオーディンの息子バルドルを殺した事で神々と袂を分かつことになります。殺害した理由がひどくて、バルドルの母が全世界の物質と生物に息子を傷つけないように依頼した際、ヤドリギだけとは契約できなかったので、バルドルは完全な不死身ではなかったことから、ヤドリギで刺してみたという事のようです。
押すなよ、押すなよと言われたので押してみた、みたいな感覚か。
それで、バルドルの弟のヘルモーズが死者の国に行き、女王ヘルにバルドルを生き返らせてくれるように懇願する訳です。ヘルは、全世界の物がバルドルの為に涙を流すなら生き返らせようと約束します。そこでヘルモーズは世界中のありとあらゆる物に泣いてくれるよう頼むのですが、女巨人のセックだけが泣かず、バルドルは復活できませんでした。セックの正体はロキが化けた姿だったそうです。この逸話ではロキの邪悪さが前面に出ていますね。
バルドル殺害が神々にばれた為、ロキは拘束されて毒による責めを受けますが、光の神バルドルが死んでしまった事でラグナロクが始まります。ラグナロクとは神々と巨人族の最後の戦いとされ、"神々の黄昏"と訳されますね。ギリシャ神話のティタノマキアみたいなもんですか。
ラグナロクが始まると、ロキとフェンリルは拘束を弾き飛ばし、巨人たちを率いてアースガルズに攻め込みます。ヨルムンガンドも海から上がってきます。この最終戦争で、ロキはヘイムダルと相打ちに、フェンリルはオーディンを飲み込むが、オーディンの息子ヴィーザルに貫かれ、ヨルムンガンドはトールに打倒されるものの毒でトールを殺し相打ちになると言います。
ロキは真・女神転生の原作である「デジタル・デビル・ストーリー」で、記念すべき悪魔召喚プログラムで最初に呼び出される悪魔です。残念ながら、私は原作を読んだ事がないのですが、いつか読んでみたいですね。
参考文献:「金子一馬 画集1」新紀元社、Wikipedia「ロキ」
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