恐竜の体温の話
- 2015/10/14
- 23:38
今日のYahoo!ニュースに、恐竜の体温を判別できたという記事が出ていました。
米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のロバート・イーグル博士による研究だそうで、卵化石に含まれる同位体(炭素13と酸素18)を解析したものだそうです。記事によると、上記同位体は温度が低い場所に集まる傾向があるという事なので、含有量と温度に相関があるのでしょう。
んで、調べたのは南米のティタノサウルス類の卵と、ゴビ砂漠で見つかったオヴィラプトル類の卵だそうです。結果として、ティタノサウルス類の体内温度は38℃、オヴィラプトル類は32℃程と推定される様です。
これは、意外な結果ですね。
研究者によっては鳥類に分類するオヴィラプトル類の方がティタノサウルス類よりも体温が低かったとは!
ただ、まぁ、ティタノサウルス類等の竜脚類の場合、内温性(いわゆる温血動物。代謝が良いから体があったかいんだから~、と覚えておけば、大体そんなもんです)だったのか、慣性恒温性だったのかは疑問が残るところです。
恐竜が温血だったのか、冷血だったのか、という話題は、まず言葉の意味が分からないと理解できないですよね。最近だと、温血・冷血ではなく、内温性、外温性という風に言われます。
内温性とは、哺乳類と鳥類が該当します。
代謝が良いので休んでいる時や寝ている時も体温は高いままです。車でいえば、常にエンジンがかかってアイドリングしている状態です。あったまっているので、急に動かなきゃいけない時も、パッと動けるのがメリット。しかし、常に燃料(食べ物)を消費していて、大量に食べて飲まないとやってらんない燃費が悪い動物でもあります。
対する外温性には、節足動物や魚類、両生類、現生爬虫類が該当します。
これらの生きものは代謝が低いので体を休めていると、すぐに体温が下がってしまいます。なので、シャキシャキ動くのは苦手で、朝なんかは太陽の光を浴びて体を暖めないといけません。
そのかわり、激しく動く時だけエンジンを動かし、休んでいる時はエンジンストップ機能があるエコカーの様なものなので、燃費が良く、少ない食料で生きていく事ができます。
内温性と外温性、どちらが優れているというわけでもありません。時と場所、気温や乾燥状態で適正があるという事です。
例えば、恐竜と哺乳類が覇権を争っていた当時、地球は暑く乾燥した気候だったと言います。また、酸素も薄かった様です。
この様な条件下では、内温性を維持する為に沢山の水を必要とし、そのほとんどをオシッコとして放出しなければならない哺乳類は不利です。また、呼吸系統に関していえば、腹式呼吸の哺乳類より気嚢タイプの恐竜の方が優れており、薄い酸素でも大丈夫だった様です。この為、恐竜は哺乳類を抑えて天下を取ったという仮説もあります。
今回の論文では、恐竜の体温がある程度の確度で推測できたというものであって、内温性か外温性なのかという点では、まだまだ結論には達していないと思います。
ただ、オヴィラプトル類の32℃という体温は、哺乳類や鳥類に比べて低いので、完全に内温性の恒温動物とは言えないかもしれませんね。
米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のロバート・イーグル博士による研究だそうで、卵化石に含まれる同位体(炭素13と酸素18)を解析したものだそうです。記事によると、上記同位体は温度が低い場所に集まる傾向があるという事なので、含有量と温度に相関があるのでしょう。
んで、調べたのは南米のティタノサウルス類の卵と、ゴビ砂漠で見つかったオヴィラプトル類の卵だそうです。結果として、ティタノサウルス類の体内温度は38℃、オヴィラプトル類は32℃程と推定される様です。
これは、意外な結果ですね。
研究者によっては鳥類に分類するオヴィラプトル類の方がティタノサウルス類よりも体温が低かったとは!
ただ、まぁ、ティタノサウルス類等の竜脚類の場合、内温性(いわゆる温血動物。代謝が良いから体があったかいんだから~、と覚えておけば、大体そんなもんです)だったのか、慣性恒温性だったのかは疑問が残るところです。
恐竜が温血だったのか、冷血だったのか、という話題は、まず言葉の意味が分からないと理解できないですよね。最近だと、温血・冷血ではなく、内温性、外温性という風に言われます。
内温性とは、哺乳類と鳥類が該当します。
代謝が良いので休んでいる時や寝ている時も体温は高いままです。車でいえば、常にエンジンがかかってアイドリングしている状態です。あったまっているので、急に動かなきゃいけない時も、パッと動けるのがメリット。しかし、常に燃料(食べ物)を消費していて、大量に食べて飲まないとやってらんない燃費が悪い動物でもあります。
対する外温性には、節足動物や魚類、両生類、現生爬虫類が該当します。
これらの生きものは代謝が低いので体を休めていると、すぐに体温が下がってしまいます。なので、シャキシャキ動くのは苦手で、朝なんかは太陽の光を浴びて体を暖めないといけません。
そのかわり、激しく動く時だけエンジンを動かし、休んでいる時はエンジンストップ機能があるエコカーの様なものなので、燃費が良く、少ない食料で生きていく事ができます。
内温性と外温性、どちらが優れているというわけでもありません。時と場所、気温や乾燥状態で適正があるという事です。
例えば、恐竜と哺乳類が覇権を争っていた当時、地球は暑く乾燥した気候だったと言います。また、酸素も薄かった様です。
この様な条件下では、内温性を維持する為に沢山の水を必要とし、そのほとんどをオシッコとして放出しなければならない哺乳類は不利です。また、呼吸系統に関していえば、腹式呼吸の哺乳類より気嚢タイプの恐竜の方が優れており、薄い酸素でも大丈夫だった様です。この為、恐竜は哺乳類を抑えて天下を取ったという仮説もあります。
今回の論文では、恐竜の体温がある程度の確度で推測できたというものであって、内温性か外温性なのかという点では、まだまだ結論には達していないと思います。
ただ、オヴィラプトル類の32℃という体温は、哺乳類や鳥類に比べて低いので、完全に内温性の恒温動物とは言えないかもしれませんね。
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