幻獣の名を冠する恐竜シリーズ22 エオラプトル(2)_元ネタ
- 2016/12/18
- 00:08
エオラプトルの元ネタについてご紹介。
エオラプトルの"エオ"は、ギリシャ語の「夜明け、曙」を意味する"エオス(eos =ηως)"から来ていますが、この語はギリシャ神話に登場する暁の女神「エオス」の語源でもあるそうです。発見当時、もっとも原始的と考えられたエオラプトルですので、"恐竜時代の幕開け"の意味を込めてエオスの語を当てた訳ですが、センス良いですよね~。

女神エオスと、"エオス"を冠する恐竜達。左がエオドロマエウス、右がエオラプトル。
さて、エオスですが、彼女はティターン神族の系譜の1柱です。ティターン12神の1柱で太陽神であったヒュペリオンと、同じくティターン12神の1柱テイアの娘で、兄に太陽神ヘリオス、姉に月の女神セレネがいます。この3柱の神々は光明神の性格を持っていた様です。
エオスは眩いばかりに美しい女神として表現され、叙事詩では「バラ色の指持つ」とか、「黄金の御座にまします」とか、その美貌を称えられてられていると言います。
ヘシオドスの神統記によると、エオスはアストライオスという男神との間に3柱の風神アネモイ(西風ゼピュロス=ゼフィロサウルスの元ネタ、南風ノトス、北風ボレアース)をもうけたそうです。
しかし、エオスというと、悲恋の逸話が有名なんだとか。
エオスは暁の女神、彼女が夜明けを告げなければ、兄である太陽神ヘリオスもその職能を発揮する事はできません。太陽神の露払いという極めて重要な地位にいる訳です。にも関わらず、神話の中でのエオスの扱いはあまり大きくないそうです。それは性格が結構軽くて男をとっかえひっかえしていたからじゃないかなんて推測もあるとか。
エオスはある時、軍神アレスから言い寄られ、これを受け入れてしまいました。アレスは愛と美の女神アフロディーテの公然の愛人であった為、密通を知ったアフロディーテはブチ切れ、エオスに呪いをかけます。
※神に呪いが効くのか、と首をかしげたくなりますが、アフロディーテの呪いは別格で、ゼウスすら逆らえないレベルなんだとか。
アフロディーテの呪いにかかったエオスは、人間しか愛せない体質にされてしまいました。神にとってムシケラの様な人間と恋に落ちるのは屈辱的だから、という事なんだそうです。
エオスは美貌のトロイア王子ティノトスと恋に落ちます。しかし人間は神と違って、必ず死すべき運命にありますので、エオスは大神ゼウスにティノトスを不死にして欲しいと願いでます。ゼウスはこの願いを叶えました。しかし、エオスは、「不老」と付け加えることを忘れてしまいました!!
哀れなティノトスは決して死ぬ事もできぬまま、ただただ年老いていきます。年を経てその美貌が失われると、エオスの愛もあっという間に失せてしまいました。最早、立てぬ程に老いてしまったティノトス、最初の内はエオスも介護していたと言いますが、その内面倒くさくなってしまい、己の神殿の一番奥にティノトスを閉じ込めて放置してしまいます。
現代なら100パー大問題になりますねぇ。放置されたティノトスは不死身なので死ぬ事ができず、毎日エオスを呼ぶ声が聞こえます。ウザくなったエオスはティノトスをセミに変えてしまったそうです。
他にも人間の美青年との恋愛話は数多くあるそうで、恋愛体質というか、なんかハリウッドのセレブみたい。でも結局その全てが悲劇に終わったと言いますので、愛の女神の呪いは恐ろしいですね。
エオラプトルの"エオ"は、ギリシャ語の「夜明け、曙」を意味する"エオス(eos =ηως)"から来ていますが、この語はギリシャ神話に登場する暁の女神「エオス」の語源でもあるそうです。発見当時、もっとも原始的と考えられたエオラプトルですので、"恐竜時代の幕開け"の意味を込めてエオスの語を当てた訳ですが、センス良いですよね~。

女神エオスと、"エオス"を冠する恐竜達。左がエオドロマエウス、右がエオラプトル。
さて、エオスですが、彼女はティターン神族の系譜の1柱です。ティターン12神の1柱で太陽神であったヒュペリオンと、同じくティターン12神の1柱テイアの娘で、兄に太陽神ヘリオス、姉に月の女神セレネがいます。この3柱の神々は光明神の性格を持っていた様です。
エオスは眩いばかりに美しい女神として表現され、叙事詩では「バラ色の指持つ」とか、「黄金の御座にまします」とか、その美貌を称えられてられていると言います。
ヘシオドスの神統記によると、エオスはアストライオスという男神との間に3柱の風神アネモイ(西風ゼピュロス=ゼフィロサウルスの元ネタ、南風ノトス、北風ボレアース)をもうけたそうです。
しかし、エオスというと、悲恋の逸話が有名なんだとか。
エオスは暁の女神、彼女が夜明けを告げなければ、兄である太陽神ヘリオスもその職能を発揮する事はできません。太陽神の露払いという極めて重要な地位にいる訳です。にも関わらず、神話の中でのエオスの扱いはあまり大きくないそうです。それは性格が結構軽くて男をとっかえひっかえしていたからじゃないかなんて推測もあるとか。
エオスはある時、軍神アレスから言い寄られ、これを受け入れてしまいました。アレスは愛と美の女神アフロディーテの公然の愛人であった為、密通を知ったアフロディーテはブチ切れ、エオスに呪いをかけます。
※神に呪いが効くのか、と首をかしげたくなりますが、アフロディーテの呪いは別格で、ゼウスすら逆らえないレベルなんだとか。
アフロディーテの呪いにかかったエオスは、人間しか愛せない体質にされてしまいました。神にとってムシケラの様な人間と恋に落ちるのは屈辱的だから、という事なんだそうです。
エオスは美貌のトロイア王子ティノトスと恋に落ちます。しかし人間は神と違って、必ず死すべき運命にありますので、エオスは大神ゼウスにティノトスを不死にして欲しいと願いでます。ゼウスはこの願いを叶えました。しかし、エオスは、「不老」と付け加えることを忘れてしまいました!!
哀れなティノトスは決して死ぬ事もできぬまま、ただただ年老いていきます。年を経てその美貌が失われると、エオスの愛もあっという間に失せてしまいました。最早、立てぬ程に老いてしまったティノトス、最初の内はエオスも介護していたと言いますが、その内面倒くさくなってしまい、己の神殿の一番奥にティノトスを閉じ込めて放置してしまいます。
現代なら100パー大問題になりますねぇ。放置されたティノトスは不死身なので死ぬ事ができず、毎日エオスを呼ぶ声が聞こえます。ウザくなったエオスはティノトスをセミに変えてしまったそうです。
他にも人間の美青年との恋愛話は数多くあるそうで、恋愛体質というか、なんかハリウッドのセレブみたい。でも結局その全てが悲劇に終わったと言いますので、愛の女神の呪いは恐ろしいですね。
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