Yehuecauhceratops
- 2017/02/21
- 23:17
今回紹介するのは、つい最近記載されたばかりの角竜、Yehuecauhceratops mudei です。

※2017.02.25 彩色した想像図を追加しました。

この角竜はメキシコのコアウィラ州オカンポにあるラ・サラダ付近で2007~2011年のフィールドワークで発見された恐竜で、この何て発音すれば良いのかすら分からない名前は、ナワトル語の「古代の」とギリシャ語の「角のある顔」を組み合わせたものだそうです。しかし、カタカナ表記はどうすればいいんでしょうね?イェウーエカウケラトプス?イェフエカウケラトプス?まぁ、メジャーになれる気配が無いです。
種小名はホロタイプが収蔵されている博物館 Museo del Desierto の頭文字から取ったそうです。
南方産では珍しいセントロサウルス亜科の恐竜で、ララミディア大陸におけるセントロサウルス亜科の放散に一石を投じる種だとか。鱗状骨と頭頂骨の接合部に段差があるのがセントロサウルス亜科に共通する特徴だとかで、本種もそれがあるそうです。
この恐竜の固有の特徴は鱗状骨にあるという事で、2つの形質が挙げられていました。
1つは、縁後頭骨(フリルのフチにある突起)の基部になる"うねり"が3つしかない事。他の派生的なセントロサウルス亜科の角竜の場合、これが4つないし5つあるそうです。
2つめは、鱗状骨を横切る隆起。これが鱗状骨のフチまで到達しており、他のセントロサウルス亜科の種とは異なるとか。この2つの特徴から新属新種として記載されました。他にも肩甲骨の形状とか、細かい特徴が色々ある様です。
本種は脊椎の癒合具合から大型亜成体か成体とされますが、全長約3mしかない小型の角竜です。
系統解析の結果、アヴァケラトプス、ナストケラトプスと近縁で、この3つの種でナストケラトプス族という単系統をなす様です。実際見つかっている鼻の部分ではアヴァケラトプスやナストケラトプスの様に鼻がでかかった様です。
Yehuecauhceratops が見つかったアグジャ層はカンパン期の地層で約7250万年前頃に堆積したものらしいです。
断片的ながら、パキケファロサウルス類やハドロサウルス類、カスモサウルス亜科のアグジャケラトプスが発見されています。同じ角竜であるアグジャケラトプスとは食性が異なり棲み分けができていたかもしれないとされます。

※2017.02.25 彩色した想像図を追加しました。

この角竜はメキシコのコアウィラ州オカンポにあるラ・サラダ付近で2007~2011年のフィールドワークで発見された恐竜で、この何て発音すれば良いのかすら分からない名前は、ナワトル語の「古代の」とギリシャ語の「角のある顔」を組み合わせたものだそうです。しかし、カタカナ表記はどうすればいいんでしょうね?イェウーエカウケラトプス?イェフエカウケラトプス?まぁ、メジャーになれる気配が無いです。
種小名はホロタイプが収蔵されている博物館 Museo del Desierto の頭文字から取ったそうです。
南方産では珍しいセントロサウルス亜科の恐竜で、ララミディア大陸におけるセントロサウルス亜科の放散に一石を投じる種だとか。鱗状骨と頭頂骨の接合部に段差があるのがセントロサウルス亜科に共通する特徴だとかで、本種もそれがあるそうです。
この恐竜の固有の特徴は鱗状骨にあるという事で、2つの形質が挙げられていました。
1つは、縁後頭骨(フリルのフチにある突起)の基部になる"うねり"が3つしかない事。他の派生的なセントロサウルス亜科の角竜の場合、これが4つないし5つあるそうです。
2つめは、鱗状骨を横切る隆起。これが鱗状骨のフチまで到達しており、他のセントロサウルス亜科の種とは異なるとか。この2つの特徴から新属新種として記載されました。他にも肩甲骨の形状とか、細かい特徴が色々ある様です。
本種は脊椎の癒合具合から大型亜成体か成体とされますが、全長約3mしかない小型の角竜です。
系統解析の結果、アヴァケラトプス、ナストケラトプスと近縁で、この3つの種でナストケラトプス族という単系統をなす様です。実際見つかっている鼻の部分ではアヴァケラトプスやナストケラトプスの様に鼻がでかかった様です。
Yehuecauhceratops が見つかったアグジャ層はカンパン期の地層で約7250万年前頃に堆積したものらしいです。
断片的ながら、パキケファロサウルス類やハドロサウルス類、カスモサウルス亜科のアグジャケラトプスが発見されています。同じ角竜であるアグジャケラトプスとは食性が異なり棲み分けができていたかもしれないとされます。
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