今年の恐竜展

2017年度の大型恐竜展、「ギガ恐竜展2017」のHPが更新を始めましたね。

2015年に「メガ恐竜展」で、次が「ギガ恐竜展」って、何かファイナルファンタジー7のバハムートのブレス攻撃がメガフレア⇒ギガフレア⇒テラフレア…とパワーアップしていった様を思い出させます。



この調子だと、2019年位には「テラ恐竜展」とかやってくれるんでしょうかwwwテラワロスってヤツですね。

んでもって、ギガ恐竜展の目玉は全長38mもあるルヤンゴサウルスという竜脚形類だそうですが、他にもティラノサウルス類が多数展示される様です。しかし、その殆どが「恐竜の大移動」展で展示されていたものなので、若干新鮮味に欠けるな～、というのが正直な感想です。ここらで、ダスプレトサウルス･トロススをお願いしたい。

もちろんティラノサウルスもいる訳ですが、今回展示されるのは日本初公開の「ワイレックス」という標本だそうです。

Newton別冊「ビジュアル恐竜辞典」によると（「ウィレックス」と書かれています。スペルはWyrexだそう）、ブラックヒルズ地質学研究所によって2002年に発見された個体で、保存状態は良好なものの全体的な保存率は38%と、それ程揃った標本ではない様です。後にヒューストン自然科学博物館に売却されたそうです。
調べたら、ロバート･バッカー博士って、今ヒューストン自然科学博物館のキュレーターなんですね、そっちの方が驚いた。

…が。
この標本の真価はティラノサウルスの中で唯一、皮膚の痕が残っていた事なんですって。
残っていた皮膚痕は尻尾の付け根あたりの物だそうですが、羽毛ではなくウロコでした。よって、ティラノサウルスは、最近流行の復元の様に全身が羽毛で覆われていた訳ではない様です。
つい最近、トーマス･カー博士の研究でティラノサウルス類の頭部はワニに良く似ていただろうとされましたので、やはりティラノサウルスに羽毛があったとしても一部分だけだったのではないかと思われます。