ながはくに恐竜たちがやってくる！

長野市博物館にて、国立科学博物館所蔵の標本を展示する企画展、「ながはくに恐竜たちがやってくる！」が開催されていますので、行ってきました。


長野県内で発見された中生代の化石も展示されています。
これは、現在のところ、長野県で唯一発見されている恐竜の化石である足跡。

小谷村のジュラ紀の地層から見つかった物だそうで、全長約3m程度の獣脚類の足跡と言います。
日本で見つかっている恐竜の痕跡としては、最古の物だそうです。


海生爬虫類いろいろ。
後ろのプレシオサウルス類はタラッシオドラコン(　Thalassiodracon hawkinsi　)という種類だそうですが、基盤的なプリオサウルス類だそうです。元々はプレシオサウルス属の1種とされたものだそうですが、全長に対する頭部のサイズが大きい事などから別属になった模様。
手前の3つ並んだ頭骨は、左からモササウルス、プロトサウルス、フタバサウルス。



こんな所にレア物、チレサウルス（　Chilesaurus diegosuarezi　）が!!
科博で開催された「恐竜博2016」で日本初公開されたチレサウルスですが、まさか科博がレプリカを持っていた上に、こんな場所で見れるとは！ガラス越しなので映り込みが酷いですが、中々見る事のできないレアな恐竜ですよね。



ティラノサウルス(　Tyrannosaurus rex　)とトリケラトプス(　Triceratops horridus　)の子供の頭骨。
これも科博で開催された「恐竜博2011」で展示された物ですね。




これまたレアなクリンダドロメウス(　Kulindadromeus zabaikalicus　)!!
これも科博がレプリカを所有していたとは｡｡｡皮膚の感じも分かる展示だと尚良いですよね。



カウディプテリクス（　Caudipteryx zoui　）。コンフキウソルニスなどと一緒にアジアの恐竜として展示されていました。
このカウディプテリクスの組み立て骨格、何度見ても良いデキです。



これは長野県内で見つかったヒラメ（　Paralichthys kuroiwai　)の化石。一目でヒラメだとわかりますね。



オロドロメウス(　Orodromeus makelai　)の巣とされるもの。基盤的な鳥脚類とハドロサウルス類では卵の形状が異なっていたのでしょうか。もしかするとトロオドン類の巣かもしれませんね。



最後にマイアサウラ(　Maiasaura peeblesorum　)。科博の巡回展では欠かせないレギュラーの1匹です。


説明係りの年配の女性と話をしてましたが、マイアサウラはレプリカではなく、ほぼ純骨なんだそうです。
確かに良く見てみるとほぼ本物の化石なのが分かります。
そして子供たちも、かなりのクオリティーで再現されています。


と、左程の規模ではありませんが、チレサウルスとクリンダドロメウスというメチャメチャレアな恐竜が来ていますので、お近くの方は是非見に行かれた方が良いと思います。