【恐竜の卵】展感想 その1
- 2017/09/04
- 21:47
いやぁ、卵だけで特別展になるんかなぁ、とか思ってたんですが、凄いですね!
一口に卵と言っても、形状、サイズにも色々とあるものだと感心させられます。
卵の形状と、胚や近くから見つかった化石等の照合で、どの系統の恐竜がどんな卵を産んだか、かなり解明が進んでいるんですね。
では、卵・卵・卵、行ってみましょう。
↓スフェロウーリトゥス卵科の一種( Spheroolithidae indet. )。

↓パラスフェロウーリトゥスの一種( Paraspheroolithus sp. )。

スフェロウーリトゥスやパラスフェロウーリトゥスの様なまん丸な卵は、ハドロサウルス類の卵と考えられるそうです。マイアサウラの卵も、スフェロウーリトゥス卵科に含まれるとか。
↓ファヴェオロウーリトゥス卵科の一種( Faveoloolithidae indet. )。

主に中国から発見される卵で、近くからティタノサウルス類の化石が見つかった事から、ティタノサウルス類の卵ではないかと考えられるそうですが、直接の証拠である胚が見つかった事はない様です。
↓ディクティオウーリトゥス卵科の一種( Dictyoolithidae indet. )。

ディクティオウーリトゥス卵科は中国の白亜紀後期の地層からしか見つからない卵だそうです。メガロサウルス類の胚が見つかったデンドロウーリトゥス卵科と形状が似ている為、獣脚類の卵ではないかとされるそうです。
デンドロウーリトゥス卵科の一種( Dendroolithidae indet. )。

モンゴルで見つかったこの科の卵からはテリジノサウルス類が、ポルトガルの物からはメガロサウルス類が発見されており、系統的に近くないテリジノサウルス類とメガロサウルス類で卵の形状が似ているのは産卵後の対応が似ていた為ではないかと考えられるとか。
↓エロンガトウーリトゥス卵科の一種( Elongatoolithidae indet. )。

アンドリュース隊が発見した際はプロトケラトプスの卵と考えられていたアレ。オヴィラプトル類の胚が見つかった事でオヴィラプトロサウルス類の卵だと判明したものです。おかげで「卵泥棒」の名前が冤罪だったことが分かりましたね。
↓プリズマトウーリトゥス卵科の一種( Prismatoolithidae indet. )。

トロオドン科の卵とされるもの。その他の恐竜の卵と異なり、片方の端が細くなっていて、細くなっていた方が土に埋まっていた様です。また、他の卵に比べて空気の孔が少なく、これは親が抱卵しており、土や植物に覆われていたのではない、との事。
土屋健さんの「そして恐竜は鳥になった」という本によると、この上下が非対称の形をしているという特徴は現生鳥類に近い特徴だそうで、卵の形状からも獣脚類の系統がたどれるようです。
次回は卵の同定と関係の深い恐竜達です。
一口に卵と言っても、形状、サイズにも色々とあるものだと感心させられます。
卵の形状と、胚や近くから見つかった化石等の照合で、どの系統の恐竜がどんな卵を産んだか、かなり解明が進んでいるんですね。
では、卵・卵・卵、行ってみましょう。
↓スフェロウーリトゥス卵科の一種( Spheroolithidae indet. )。

↓パラスフェロウーリトゥスの一種( Paraspheroolithus sp. )。

スフェロウーリトゥスやパラスフェロウーリトゥスの様なまん丸な卵は、ハドロサウルス類の卵と考えられるそうです。マイアサウラの卵も、スフェロウーリトゥス卵科に含まれるとか。
↓ファヴェオロウーリトゥス卵科の一種( Faveoloolithidae indet. )。

主に中国から発見される卵で、近くからティタノサウルス類の化石が見つかった事から、ティタノサウルス類の卵ではないかと考えられるそうですが、直接の証拠である胚が見つかった事はない様です。
↓ディクティオウーリトゥス卵科の一種( Dictyoolithidae indet. )。

ディクティオウーリトゥス卵科は中国の白亜紀後期の地層からしか見つからない卵だそうです。メガロサウルス類の胚が見つかったデンドロウーリトゥス卵科と形状が似ている為、獣脚類の卵ではないかとされるそうです。
デンドロウーリトゥス卵科の一種( Dendroolithidae indet. )。

モンゴルで見つかったこの科の卵からはテリジノサウルス類が、ポルトガルの物からはメガロサウルス類が発見されており、系統的に近くないテリジノサウルス類とメガロサウルス類で卵の形状が似ているのは産卵後の対応が似ていた為ではないかと考えられるとか。
↓エロンガトウーリトゥス卵科の一種( Elongatoolithidae indet. )。

アンドリュース隊が発見した際はプロトケラトプスの卵と考えられていたアレ。オヴィラプトル類の胚が見つかった事でオヴィラプトロサウルス類の卵だと判明したものです。おかげで「卵泥棒」の名前が冤罪だったことが分かりましたね。
↓プリズマトウーリトゥス卵科の一種( Prismatoolithidae indet. )。

トロオドン科の卵とされるもの。その他の恐竜の卵と異なり、片方の端が細くなっていて、細くなっていた方が土に埋まっていた様です。また、他の卵に比べて空気の孔が少なく、これは親が抱卵しており、土や植物に覆われていたのではない、との事。
土屋健さんの「そして恐竜は鳥になった」という本によると、この上下が非対称の形をしているという特徴は現生鳥類に近い特徴だそうで、卵の形状からも獣脚類の系統がたどれるようです。
次回は卵の同定と関係の深い恐竜達です。
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