基盤竜脚形類たち

Twitterでアップしたイラストを一挙に掲載。
その昔は【古竜脚類】とか【原竜脚類】とか呼ばれていた動物達で、竜脚類とは三畳紀に分かれた姉妹群とされていました。
最近の研究だと、竜脚形類の進化はそんな風に枝分かれせず、基盤的な種類から段々と大型化していったとされている様ですね。

プラテオサウルス（ Plateosaurus engelhardti ）

リチャード･オーウェン卿によって「恐竜類」という分類群が設立される前から知られていた動物で、ヨーロッパから100以上もの標本が知られているそうです。日本でも特別展などで時々展示されますね。

ルーフェンゴサウルス（ Lufengosaurus huenei ）

中国の雲南省禄豊で発見されたジュラ紀前期の基盤的竜脚形類です。以前はプラテオサウルスと非常に近縁とされていましたが、最近の研究ではマッソスポンディルスに近縁であるとされている様です。

ユンナノサウルス（ Yunnanosaurus huangi ）

ルーフェンゴサウルスと同じく中国雲南省で発見された恐竜です。以前はルーフェンゴサウルスと近縁とされていましたが、最近の系統解析ではより進化した属でアンキサウルス類とされている様です。何度か復元骨格が展示されているのを見た事がありますが、どれも作り物っぽいのが残念でした。

マッソスポンディルス（ Massospondylus carinatus ）

南アフリカで発見された基盤的な竜脚形類で、全体的に細長い形態をしています。ルーフェンゴサウルスやコロラディサウルス等とともにマッソスポンディルス科をなします。全世界的に分布していた様です。

レッセムサウルス（ Lessemsaurus sauropoides ）

アルゼンチンで発見された基盤竜脚形類で、アメリカの恐竜作家ドン・レッセム氏に献名された恐竜です。全長9mに達し、かなりドッシリとした体形をしています。真の竜脚類に最も近いメラノロサウルス科に含まれるとされます。