竜脚類の中でもディプロドクス類やマクロナリア類よりも基盤的で、分類的な位置もよく分かんない連中。
トゥリアサウルス(
Turiasaurus riodevensis )。

スペインのテルエン県で発見された大型の竜脚類で30mを超えるサイズだったと言います。この恐竜が意外な点は、これまで30mオーバーの超大型のものはディプロドクス類やティタノサウルス類など、進化段階の高い系統に限ると思われていた事が覆ったところにあるそうです。断片的な頭部、頸椎、胴椎、尾椎、前肢、骨盤、後肢等が発見されており、中でも歯の形状(尖った頂点を持つ非対称のハート形)で特徴付けられるそうです。
ダトウサウルス(
Datousaurus bashanensis )

中国四川省自貢市の大山舗から発見された12~15m程の恐竜です。「大きな頭のトカゲ」という意味で、頭骨が大きく頑丈である事から命名された様です。ジュラ紀中期に生息していました。次に挙げるシュノサウルスと近縁とされており、ケティオサウルスの仲間とか、マメンチサウルスの仲間とか言われていて分類的な位置は良く分かりません。頸椎の形状がディプロドクス類に似ている為、類縁関係があるとする研究者もいるそうです。
シュノサウルス(
Shunosaurus lii )

ダトウサウルスと同じく四川省自貢市大山舗で20体以上の化石が発見された恐竜です。生息していた時期も同じくジュラ紀中期だそうです。最大でも12mと、竜脚類としては小型ですが、最大の特徴は尻尾の先端に棍棒の様な骨の塊が付いていた事です。近縁とされるスピノフォロサウルスでは、ステゴサウルスの様なトゲが尻尾に付いていました。恐らく尻尾を武器にて身を守っていたと推測されます。
ユアンモウサウルス(
Yuanmousaurus jiangyiensis )

中国雲南省の元谋县で発見された竜脚類で、2006年に命名されました。アルゼンチンで発見されたパタゴサウルスに近縁と言いますが、同じく中国のジュラ紀中期頃から発見されている諸々の竜脚類と同じく系統上の位置はあまりよく分からない様です。一説にはマメンチサウルスやチュアンジエサウルスと一緒にマメンチサウルス科をなすという説もあります。
オメイサウルス(
Omeisaurus tianfuensis )

四川省自貢市大山舗のジュラ紀中期~後期(バトン期~カローヴ期)から発見された竜脚類で、非常に長い首が特徴です。峨眉山という中国の仏教の聖地の1つに因んで命名されました。現在までに6種が知られているといいます。この内、ティアンフエンシス種では尻尾の先端にシュノサウルスの様な骨の塊が付いていたとされますが、実はこれはシュノサウルスのクラブが紛れ込んだものの可能性があるそうです。首が非常に長いのが特徴で、オメイサウルスより首が長い(胴体に対しての比率が高いという意味で)のはマメンチサウルスしかいないという事です。マメンチサウルス科に含める意見が一般的の様ですが、プロポーション的には似ているものの、実際は中国で発見されたマメンチサウルス科以外の真竜脚類との共通点が多いそうで、系統的な位置はあまりよく分かっていない様です。
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