福井県立恐竜博物館で開催中の【獣脚類_鳥に進化した肉食恐竜たち】展に行ってきました(*´ω`*)
日本初公開の標品が沢山展示されるということで、どちゃクソ暑かったですが、さっそく行ってきました。
今回の展示会では、獣脚類に焦点をあて、最も基盤的な種から鳥類までの進化を追っています。
ですので、展示も基盤的な種から段階的に展示されていましたね。
↓ヘレラサウルス_
Herrerasaurus ischigualastensis
ヘレラサウルスの分類的な位置というのは今も安定しませんね。最も基盤的な獣脚類とも、そもそも恐竜の段階に達していないとも、より竜脚形類に近いとも言います。
↓コエロフィシス_
Coelophysis bauri
ちょっと前までの分岐分析では基盤的なケラトサウルス類とか言われてましたが、今の分類では最も基盤的な新獣脚類だとか。ケラトサウルス類はもうちょい進化した系統だった様です。
↓アベリサウルス_
Abelisaurus comahuensis
最近では佃煮する程、種類が増えたアベリサウルス類の名前の元になったアベリサウルス・コマフエンシス。日本で公開された事は初めてじゃないでしょうか。という訳で、是非会場で実物を見ていただきたいので、モザイクかけときますね(*´ω`)
↓カルノタウルス_
Carnotaurus sastrei
カッコいいですね~!今まで日本でも公開されたカルノタウルスとはポーズが異なっています。頭をグッと低くして獲物に忍び寄る姿、様になってます!ジュラシックワールドの新作にも登場するので、カルノタウルスの人気がまた上がるかも、ですね(*´ω`)
↓ピアトニツキサウルス_
Piatnitzkysaurus floresi
これも日本初公開だと思いますのでモザイクを。アルゼンチンで見つかった獣脚類で、全体的にアロサウルスに良く似ているといわれます。恐竜学最前線の記事では、ホセ・ボナパルテ博士が「これもう、ほとんどアロサウルスだろ(意訳」って書いてましたが、最近ではアロサウロイドよりも基盤的なメガロサウルス類では?とされているようです。つっても、メガロサウルス類では保存状態が良い種類はほとんど見つかってないんで、あんまりよく分かんないですよね。
↓バリオニクス_
Baryonyx walkeri
メガロサウルス類と双璧をなすスピノサウルス類からはバリオニクスが参戦だっ!!
メガロサウルス類の中にはドゥブレウイロサウルスみたいに顔が細長くなってきている種類もいるので、だんだん顔が長くなってスピノサウルス類になっていったんですかね。
↓アロサウルス_Allosaurus fragilis

ジュラ紀中期くらいから台頭し、メガロサウルス類に代わって覇権を握ったのがアロサウルス類です。彼らは白亜紀にはカルカロドントサウルス類を生み出し、アフリカや南米では白亜紀後期まで頂点捕食者として君臨していたので、獣脚類の中でも成功した系統ですよね。
↓ネオヴェナトル_
Neovenator salerii
今回の展示会の目玉であるネオヴェナトル(会場では〝ネオベナートル″と表記)。
イギリスのワイト島で発見された大型捕食者で、その昔、情報が出回り始めた頃には、ユタラプトル級の大型ドロマエオサウルス類じゃないか、なんて話もありました。
その後、アロサウルス類だ、いやカルカロドントサウルス類じゃないか、と議論があったもんですが、カルカロドントサウルス類の中でネオヴェナトル科をなすとされましたね。
ネオヴェナトル科にはネオヴェナトル、シアッチの様な大型の捕食者と、メガラプトル、フクイラプトル等からなる中型サイズのメガラプトル類の2系統があるとも言いますが、メガラプトル類は実は基盤的なティラノサウルス類であり、コエルロサウルス類に分類されるとの説もあり、議論が続いています。
さて、今回はここまで。ゆっくりレビューしていきます。
スポンサーサイト