最後は白亜紀~現代までの鳥類の系譜。
↓サペオルニス・チャオヤンゲンシス_
Sapeornis chaoyangensis
Avebrevicaudaという尻尾が短い鳥(現生の鳥類含む)の仲間の中で基盤的な種だそうです。まだ、歯が残ってるのが原始的ですね。
↓エオコンフキウソルニス・ジェンギ_
Eoconfuciusornis zhengi
Pygostyliaというサペオルニスよりも進化段階の高い仲間の1種。コンフキウソルニス科に含まれ、コンフキウソルニスよりも600万年前程前に生息していたそうです。コンフキウソルニスと比較して後ろ脚が長いのが相違点だそうです。漢字では「始孔子鳥」と書くそうです。
↓コンフキウソルニス sp._
Confuciusornis sp.

未同定のコンフキウソルニス。これまでに6種記載されているそうです。電子顕微鏡による羽毛の研究により、灰色、茶色、赤色等の羽毛で覆われていたそうです。
↓エナンティオルニス類の1種_Enantiornithine indet.

エナンティオルニス類とは、現生鳥類と共にOrnithothoracesという系統をなす仲間で、コンフキウソルニス等よりも飛翔に適した段階に進化した鳥だそうです。
↓リニオルニス・アモエナ_
Linyiornis amoena
これもエナンティオルニス類の鳥です。羽毛の印象は残っていませんが、体内に卵の印象が残っており、この個体がメスである事が判ったそうです。
↓ベルロルニス・レクトゥスングイス_
Bellulornis rectusunguis
Euornithesという現生鳥類が含まれる系統の中で基盤的な種だそうです。
属名は「美しい鳥」、種小名は「宝石」だそうで、化石の保存状態が素晴らしい事に因んでいるんですかね。
↓ヘスペロルニス・レガリス_
Hesperornis regalis
オスニエル・チャールズ・マーシュ博士によって命名された鳥で、全長1.8mと、白亜紀の鳥類としてはかなり大型です。
前脚が縮退しており、後脚で泳いでいたと言います。まだ歯が残っており、魚が主食だったようです。
↓ケレンケン・ギルレルモイ_
Kelenken guillermoi
1500万年前のアルゼンチンに生息していたフォルスラコスの仲間で、鳥類で最大の頭部を持っています。
こんなに凶悪な頭部をしていますが、プレデターかスカベンジャーなのか議論されているそうです。
↓ペラゴルニス・
サンデルシチレンシス_
Pelagornis sandersichilensis誤ってP.サンデルシとしてしまいましたが、展示されているのはP.チレンシスの方です。申し訳ございません。
現生種、絶滅種含め、鳥類最大の種だそうで、翼長7mにも達したそうです(よく、UMA系の話でサンダーバードの正体とされる事のあるアルゲンタビスより大きかった!)。翼長の割に後脚が貧弱だったので、助走をつけて飛び上がる事はできず、崖から飛び降りて気流を捉えて飛んでいたと考えられています。
もう1つの特徴はクチバシから疑似歯と呼ばれるトゲが生えている事です。このトゲを歯のように使って魚などを食べていたとされます。まぁ、写真ではモザイク入れてるんで分からないですけどね。ぜひ、博物館で見ていただきたいですね。
感想も長くなりましたが、内容も濃い~ので、ぜひ行ってみて下さいね~(☆∀☆)
スポンサーサイト