恐竜の脳力_感想1

福井県立恐竜博物館で開催中の『恐竜の脳力』展に行ってきました。
2016年に岐阜県博物館で『新･恐竜学～鳥になった恐竜の脳科学～』と同じコンセプトですね。展示内容も若干被ってました。

入場すると、イヌやハト、ワニ等の現生動物の脳のキャストや、何故化石から脳がわかるのか、といった解説があります。
エンドキャストのお話しですね。あと、ティラノの頭骨に筋肉や皮膚が被さっていくプロジェクションマッピングの演出は凄いですね。

先ずは、↓タルボサウルス･バタール_Tarbosaurus bataar

ティラノサウルスに良く似た本種ですが、脳の造りもやはり似ているとのこと。

鎧竜が2種。
↓エドモントニア_Edmontonia sp.

↓タラルルス･プリカトスピネウス_Talarurus plicatospineus

エドモントニアはノドサウルス科、タラルルスはアンキロサウルス科ですが、ノドサウルス科の方が大脳が発達していたそうです。また、視葉が大きい為、ノドサウルス科の方がアンキロサウルス科よりも視覚に頼った生活をしていたかも？だそうで。
アンキロサウルス科の方が防御力が高そうなので、何も考えんでも良かったかも知れないですねー

続いては竜脚類。
↓カマラサウルス･レントゥス_Camarasaurus lentus

これは子供のカマラサウルスですが、大人の頭骨やディプロドクスの頭骨等もありました。
図録によると、竜脚類の脳ミソは概して小さいですが、ディプロドクスの脳はカマラサウルスよりも更に小さく、脳の重さ/体重という風に係数化すると、半分以下みたいです。ディプロドクス科がジュラ紀で消えたのが、アホだったからとかだったら悲しい。

↓ステゴケラス･ヴァリドゥム_Stegoceras validum

ステゴケラスを見たのは初めてだったんで、嬉しかったです。が、最初、プレノケファレだと思ってスルーしそうになってしまいました。良く見たら違うじゃん！ステゴケラスやんけ！ってなって、慌ててガン見したという(笑
堅頭竜類は脳ミソ詰まってそうな外見してるけど、実際は脳が小さい！なんて言われてましたが、最近の研究では、恐竜の中でも脳が大きい系統だって言われてきている様です。
今、科博でやってる恐竜博2019じゃディノサウロイドが展示されてますが、意外とパキケファロサウルス類にもあんな風に進化する可能性があったかも知れないと思うと、面白いですね(*´ω｀)

↓ヘスペロサウルス･ムジョシ_Hesperosaurus mjosi

ステゴサウルス属じゃないか、という説もあるヘスペロサウルス。ステゴサウルスといえば、オジサン世代の恐竜ファンの間では最も脳ミソが小さい恐竜として(不名誉な)名を馳せた傑物なワケですが。
ディプロドクスよりは脳ミソが大きかった様です。何だ、このディプロ下げは。悲しいわ！

次回に続く。