トゥオジアンゴサウルス
- 2014/12/30
- 03:05
トゥオジアンゴサウルス・ムルティスピヌス(Tuojiangosaurus multispinus トウジャンゴサウルス、トゥオジャンゴサウルス、トウチャンゴサウルスなど、表記のゆれあり)は1974年に中国四川省自貢市でダムの建設途中に発見され、1977年に董枝明博士らにより記載された大型の剣竜で、全長約7mになりました。名前の由来は、属名は中国の沱江(だこう_ピンインでTuo Jiang)という大きな川から、種小名はラテン語で〝沢山の棘″という意味です。発見されたのはシャクシミャオ累層上部というジュラ紀後期の地層で、おおよそ1億5700万年前~1億5200万年前に生息していたと考えられます。

最初に発見された模式標本CV209は頭部、脊椎、四肢の一部が欠けているだけのほぼ完全な骨格で、更に1985年に発見された追加標本では肩部に棘(肩甲骨側部とげ_parascapular spine)がある事が分かりました。背中の骨板は幅が狭く尖った三角形で、非常に太くて重かったとされます。また、椎骨が縦方向に長く伸びていて、これは骨板を支える為であった可能性があります。 背中は幅広く、ステゴサウルスとは異なります。尻尾には2対ないし4対のスパイクがあったとされます。頭部は平たく、鼻孔は他の剣竜とは異なり側方ではなく上方に向かって開いているといった特徴があります。

トゥオジアンゴサウルスでは、首の付き方が他の剣竜に比べて頭部を低い姿勢に保ちやすい構造をしていると言い、地面付近の植物を主食にしていたと考えられます。主な天敵はアロサウルス類のヤンチュアノサウルスでした。
参考文献:「恐竜学最前線4」学研、「ポケット図鑑 恐竜」工藤晃司著 成美堂出版、「驚異の大恐竜博」図録、「THE PRINCETON FIELD GUIDE TO DINOSAURS」Gregory S. Paul Princeton University Press

最初に発見された模式標本CV209は頭部、脊椎、四肢の一部が欠けているだけのほぼ完全な骨格で、更に1985年に発見された追加標本では肩部に棘(肩甲骨側部とげ_parascapular spine)がある事が分かりました。背中の骨板は幅が狭く尖った三角形で、非常に太くて重かったとされます。また、椎骨が縦方向に長く伸びていて、これは骨板を支える為であった可能性があります。 背中は幅広く、ステゴサウルスとは異なります。尻尾には2対ないし4対のスパイクがあったとされます。頭部は平たく、鼻孔は他の剣竜とは異なり側方ではなく上方に向かって開いているといった特徴があります。

トゥオジアンゴサウルスでは、首の付き方が他の剣竜に比べて頭部を低い姿勢に保ちやすい構造をしていると言い、地面付近の植物を主食にしていたと考えられます。主な天敵はアロサウルス類のヤンチュアノサウルスでした。
参考文献:「恐竜学最前線4」学研、「ポケット図鑑 恐竜」工藤晃司著 成美堂出版、「驚異の大恐竜博」図録、「THE PRINCETON FIELD GUIDE TO DINOSAURS」Gregory S. Paul Princeton University Press
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