アナトティタン・コペイとされたAMNH5730の頭骨のキャストあんまりにも入り組んでいて理解するのもやっとな状況。
箇条書きが精いっぱいです(;´Д`)
1882年、サウスダコタ州ブラックヒルズ北にあるモロー川付近のランス累層から平べったい頭と広い嘴を持ったほぼ完全なハドロサウルス類の化石が発見され、1883年にエドワード・ドリンカー・コープ博士によりディクロニウス・ミラビリス
Diclonius mirabilis(二重の芽という意味)と命名される
⇒この名前はコープ博士以外に使用するものはおらず、マーシュ博士によりトラコドンまたはハドロサウルスの同物異名とされた
※この化石は後にアナトティタン・コペイとされる化石(AMNH5730)ですが、マーシュ博士によりトラコドンであろうとされた為に、古い図鑑などではトラコドンが平べったく広い嘴を持った姿で描かれているのだそうです。⇒コープ博士の死後、この化石はアメリカ自然史博物館に買い取られましたが、「トラコドンの仲間」として未命名のまま
⇒1942年にリチャード・スワン・ラル博士とネルダ・E・ライト博士により、アナトサウルス・コペイ(
Anatosaurus copei アヒルトカゲの意味。種小名はコープ博士に献名)とされる
⇒1970年代にマイケル・キース・ブレット=サーマン博士はアナトサウルスとエドモントサウルスは属レベルの差はないとし、一旦エドモントサウルス・コペイとされる
⇒1990年、サーマン博士はE.コペイはエドモントサウルス属とするには差が大きすぎると考え、アナトティタン・コペイ(
Anatotitan copei アヒルの巨人の意味。)として再記載
⇒2004年にジョン・ホーナー博士、デヴィッド・ワイシャンペル博士、キャサリン・フォスター博士により、アナトティタンは頭部が圧力で変形してしまったエドモントサウルス・アンネクテンスであるとされる←今ココ
こんな感じでアナトサウルス⇒アナトティタンときて消滅してしまったそうです。
参考文献:「恐竜学最前線11、12」学研
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