幻獣の名を冠する恐竜シリーズ7 エクスカリボサウルス
- 2015/03/23
- 18:34
今回紹介する動物は恐竜ではないし、また名前の元ネタも幻獣ではないですが、まあ、一般的には魚竜も恐竜もいっしょくたに扱われてますし、元ネタもファンタジーなので、よしとしときます。

エクスカリボサウルス・コスティニ( Excalibosaurus costini )は、1984年にイギリスのサマーセット州リルストックの海岸付近で発見された頭骨と不完全な骨格に基づき、1986年にロイヤルオンタリオ博物館のクリス・マクゴーワン博士により記載された魚竜です。当初発見された個体はあまり大きくなく、約4mと推定されていましたが、1996年に発見された第2の標本は遥かに大きく7mに達しました。現在はカナダのロイヤルオンタリオ博物館が購入して展示している様です。
生息していた時期は、ジュラ紀前期のシネムール期(イギリスではジュラ紀前期の地層をライアス統と呼ぶそうです)といいますので、2億600万年前~2億年前くらいになります。魚竜というと、恐竜と同じ時代に住んでいた印象が強いですが、ジュラ紀前期~中期が最盛期で、白亜紀にはすっかり影を潜めてしまっていたそうです。
エクスカリボサウルスの特徴は何といってもカジキの様に尖った口で、上顎が下顎に対して長くなっています。この特徴はユーリノサウルスという魚竜で最大になっています。ユーリノサウルスはもともと、蚊の様に半端なく口が尖がっていた為、他の魚竜との系統関係がイマイチ不明だったのですが、エクスカリボサウルスの発見により、レプトプテリギウス⇒エクスカリボサウルス⇒ユーリノサウルスという進化の道筋が見えてきたのだそうです。吻部が長く伸びる以外の特徴としては、前ビレの指の骨の数と並び方、上腕骨の形、鼻の穴の形等に共通点がある様です。現在ではこの3属はレプトプテリギウス科として纏められています。
名前の由来はアーサー王伝説に出てくる伝説の剣、エクスカリバーです。尖った吻部をエクスカリバーに見立てたのだと思われます。実際、エクスカリボサウルスやユーリノサウルスは長い吻部を振るって餌となる魚を叩いて捕獲した可能性が指摘されており、ある意味剣の様に使っていたかもしれません。西洋の剣は、日本刀の様には切れないので、切る、と言うよりも叩きつけて使った様なので。
参考文献:「翼竜の謎」金子隆一他著 二見書房、Wikipedia「Excalibosaurus」

エクスカリボサウルス・コスティニ( Excalibosaurus costini )は、1984年にイギリスのサマーセット州リルストックの海岸付近で発見された頭骨と不完全な骨格に基づき、1986年にロイヤルオンタリオ博物館のクリス・マクゴーワン博士により記載された魚竜です。当初発見された個体はあまり大きくなく、約4mと推定されていましたが、1996年に発見された第2の標本は遥かに大きく7mに達しました。現在はカナダのロイヤルオンタリオ博物館が購入して展示している様です。
生息していた時期は、ジュラ紀前期のシネムール期(イギリスではジュラ紀前期の地層をライアス統と呼ぶそうです)といいますので、2億600万年前~2億年前くらいになります。魚竜というと、恐竜と同じ時代に住んでいた印象が強いですが、ジュラ紀前期~中期が最盛期で、白亜紀にはすっかり影を潜めてしまっていたそうです。
エクスカリボサウルスの特徴は何といってもカジキの様に尖った口で、上顎が下顎に対して長くなっています。この特徴はユーリノサウルスという魚竜で最大になっています。ユーリノサウルスはもともと、蚊の様に半端なく口が尖がっていた為、他の魚竜との系統関係がイマイチ不明だったのですが、エクスカリボサウルスの発見により、レプトプテリギウス⇒エクスカリボサウルス⇒ユーリノサウルスという進化の道筋が見えてきたのだそうです。吻部が長く伸びる以外の特徴としては、前ビレの指の骨の数と並び方、上腕骨の形、鼻の穴の形等に共通点がある様です。現在ではこの3属はレプトプテリギウス科として纏められています。
名前の由来はアーサー王伝説に出てくる伝説の剣、エクスカリバーです。尖った吻部をエクスカリバーに見立てたのだと思われます。実際、エクスカリボサウルスやユーリノサウルスは長い吻部を振るって餌となる魚を叩いて捕獲した可能性が指摘されており、ある意味剣の様に使っていたかもしれません。西洋の剣は、日本刀の様には切れないので、切る、と言うよりも叩きつけて使った様なので。
参考文献:「翼竜の謎」金子隆一他著 二見書房、Wikipedia「Excalibosaurus」
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