新種の角竜レガリケラトプス

　レガリケラトプス･ペテルフューシ(Regaliceratops peterhewsi)は、つい先日記載されたばかりの角竜で、名前はラテン語の「王冠」とギリシャ語の「角のある顔」の組み合わせです。フリルの突起がまるで王冠の様に見える事から名付けられました。

　アルバータ州南西部のセントメアリーリヴァー累層からの出土で、生息していた時期はマーストリヒト期中ごろ(6850万年前～6750万年前くらい)だそうです。ホロタイプはクチバシが無い他はほぼ完全な頭骨（ただし下顎はない）で、TMP 2005.055.0001とナンバリングされています。
　特徴としてはカスモサウルス亜科で最長の鼻角、申し訳程度の目の上の角、セントロサウルス亜科の様に短めのフリルと派手なオーナメントで、一目で新種と分かる顔つきです。

　角竜スキーのらえらぷすさんのブログで詳しく紹介されていますので、お勧めです。

　頭骨は約1.6mありますが、若干前後に圧縮されている様です。なので、想像図ではカスモサウルス亜科っぽく長めの鼻面にしてみました。また、体の骨は見つかっていない様なので、トリケラトプスに近縁という事からトリケラ君の体をモデルにしています。

参考文献：Caleb M. Brown, Donald M. Henderson　”A New Horned Dinosaur Reveals Convergent Evolution in Cranial Ornamentation in Ceratopsidae”　Current Biology