幻獣の名を冠する恐竜シリーズ10 ディアブロケラトプス(2)_元ネタ
- 2015/06/21
- 21:32
さて、ディアブロケラトプスの名前の元ネタになっているのは「悪魔」ですが、これはギリシャ語の「ディアボロス」という言葉が語源です。この単語から派生して、英語ではデヴィル、フランス語でディアブル、スペイン語でディアブロ、イタリア語でディアボロという風になっています。元々のディアボロスの意味は「中傷する者」といった意味で、聖書がギリシャ語訳された際に、「サタン」の訳として使用されました。サタンとはヘブライ語で「敵対する者」「告発する者」という様な意味だそうです。と言うわけで、ディアボロス=サタンな訳ですが、サタンという存在もかなり色々な解釈がある様です。
一般的にサタンは、キリスト教ではルシファーと同一視され、地獄の王であると考えられています。ここでいうサタンは、どっちかというと個人名称というより魔王としての地位を表しており、サタン候補としては他にベルゼブブなどが挙げられます。
他には異端とされるボゴミル派の様に、サタンは元々サタナエルという天使で堕天した為に神を意味するエルが取れてサタンになったという説もあり、1柱の魔神としてサタンが存在するという見方もあります。
さらにややこしいのが、ユダヤ教やイスラム教ではサタンは悪魔の首領というより、人間の信仰心を試す天使であり、神の側の存在としている見方がある事です。例えばイスラム教においては、サタンはシャイターンと呼ばれるそうですが、これの正体はイブリースという元天使で、彼は最も神に忠実であったがゆえに、「人間を天使よりも尊いものとする」という神の言葉に従えず、人間の信仰心を試す為に誘惑する様になったそうです。また、神は寛容ゆえにイブリースの行いを容認しているのだそうです。ユダヤ教ではサマエルという天使がサタンであり、ここではサタンは天使の役職名という事になります。

コキュートスに拘束されたサタン。ちょっと少年漫画風に。「歳経た蛇」とか「赤い竜」等の別名があるので、下半身は蛇っぽく。
参考文献:「金子一馬画集Ⅱ」新紀元社
一般的にサタンは、キリスト教ではルシファーと同一視され、地獄の王であると考えられています。ここでいうサタンは、どっちかというと個人名称というより魔王としての地位を表しており、サタン候補としては他にベルゼブブなどが挙げられます。
他には異端とされるボゴミル派の様に、サタンは元々サタナエルという天使で堕天した為に神を意味するエルが取れてサタンになったという説もあり、1柱の魔神としてサタンが存在するという見方もあります。
さらにややこしいのが、ユダヤ教やイスラム教ではサタンは悪魔の首領というより、人間の信仰心を試す天使であり、神の側の存在としている見方がある事です。例えばイスラム教においては、サタンはシャイターンと呼ばれるそうですが、これの正体はイブリースという元天使で、彼は最も神に忠実であったがゆえに、「人間を天使よりも尊いものとする」という神の言葉に従えず、人間の信仰心を試す為に誘惑する様になったそうです。また、神は寛容ゆえにイブリースの行いを容認しているのだそうです。ユダヤ教ではサマエルという天使がサタンであり、ここではサタンは天使の役職名という事になります。

コキュートスに拘束されたサタン。ちょっと少年漫画風に。「歳経た蛇」とか「赤い竜」等の別名があるので、下半身は蛇っぽく。
参考文献:「金子一馬画集Ⅱ」新紀元社
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